西カンファレンスの強豪が早くも激突――ロケッツ本拠地でサンダーを迎え撃つ
【試合概要】
11月1日(日本時間)日曜日の午前、NBA序盤のカレンダーの中でも最も注目を集める一戦が、ヒューストンのToyota Centerで実現する。Houston RocketsがOklahoma City Thunderをホームに迎えるのだ。これは11月のもう一つの定期戦ではない。開幕からわずか2週余りで、ウェスタン・カンファレンス屈指のチーム同士がぶつかる「声明試」である。Rocketsは対戦カードとして最高の勝率となる5勝1敗で乗り込み、Thunderはそのすぐ後を4勝1敗で追う。勝者がカンファレンスの頂点を早くも主張する価値のある一戦だ。
日本時間午前9時30分という開始時間は、この対決が世界的な注目を集めていることの表れにすぎない。Houstonにとっては、西の物差し相手に尻上がりのスタートを証明する好機であり、Oklahoma Cityにとっては、伸び悩むオフェンスの数字が一時的なものなのか、それとも警鐘なのかを示す舞台となる。プレーオフ並みの雰囲気と激しい身体的バトル、そして直近5試合で4勝を挙げて臨む2チームの激突が期待される。
【データ分析】
数字が語るのは、「全ての歯車が噛み合う一方のチーム」と「まだリズムを探しているもう一方のチーム」という構図だ。
Houstonのオフェンスは若いシーズンの大きな発見だ。Rocketsは1試合平均121.0得点を叩き出し、フィールドゴール成功率49.8%、3ポイント成功率37.9%と圧倒的な精度を誇る。最も目を引くのは2ポイント成功率56.7%という数字で、これはペイントエリアで安心して得点し、リング下で確実に決め、縮こまるディフェンスを罰するオフェンスの証左だ。同様に重要なのはボールの動きで、Houstonは1試合平均27.8アシストを記録し、リーグトップクラスに位置する。「ヒーロー・ボール」ではなく、5人が連動する攻撃ユニットであることの明白な証だ。
対するOklahoma Cityの成績表は、「シュートが戻ってくるのを待つチーム」のように読める。Thunderは平均108.2得点と堅実ながら地味で、フィールドゴール成功率は44.0%にとどまる。際立つのは3ポイント成功率30.9%で、リーグ平均を大きく下回り、効率的なインサイド攻撃の足を引っ張っている。一方で2ポイント成功率は51.2%を記録しており、エリア内で自分たちのポジションを取ればなお主導権を握れることの証左だ。3ポイントが決まり始めれば、得点力の上限は劇的に上がる。
ただし、試合の行方を左右するのはリバウンドとボール争いだろう。ここでは両チームは互角だ。リバウンドはHoustonの45.3に対しOklahoma Cityが46.0と、わずかにThunderが上回る。シュート精度が低いにもかかわらず勝ち続けているのは、ディフェンスリバウンドを制御する能力ゆえだ。どちらのチームも相手から簡単なセカンドチャンス得点を量産することは難しく、ハーフコートにおける execution(実行力)の重要性が高まる。
【注目のマッチアップ】
軸となるのは、フランチャイズの屋台骨同士の対決、Shai Gilgeous-Alexander 対 Alperen Sengun だ。Gilgeous-Alexander はThunderの得点源として平均26.0得点をマークしており、得意とするミッドレンジの技とゴールへのアタックは、Houstonのディフェンスのあらゆる層を試す。一方のSengunは、平均24.5得点、9.0リバウンド、7.0アシストというバスケットボール界屈指の万能スタッツを積み上げ、エルボーからHoustonのオフェンスのハブとして機能している。得点、リバウンド、アシストの3部門すべてでチームをリードしており、極めて珍しい「三刀流」の負担を担う。
インサイドでは、SengunとOklahoma Cityのリバウンドリーダー Isaiah Hartenstein(平均9.6リバウンド)の激突が、ポジショニング、強さ、フィニッシュ力を競う戦争となるだろう。Sengunのピボットゲームに耐え抜き、かつハンドオフ動作を崩しに外へ踏み出すHartensteinの能力は、この夜最も重要な個人のミッションとなるかもしれない。
プレーメイクの対比も興味深い。Oklahoma CityのアシストリーダーはAlex Carusoのわずか3.8で、これは創造力を一人のハブに集中させずロスター全体で分散させるThunderの「委員会方式」を物語る。対照的にHoustonのマシンはSengunの7.0アシストを軸に回る。Oklahoma Cityの委員会方式がHoustonのハブと同等の質のシュートを生み出せば、チームアシストの差――27.8対22.0――は縮まり始める。
【直近の状態】
両チームとも直近5試合で4勝1敗と同じ成績だが、その内容は異なる。Houstonは勢いに乗って勝っており、寒い夜を経験していないオフェンスが相手を上回り続けている。Rocketsの5勝1敗のスタートは、ボールムーブメント、インサイド得点、自信に満ちた周りのシュートが互いを強化し合うリズムの上に築かれている。
Oklahoma Cityの直近4勝は、むしろ興味をそそる。オフェンスが本来の水準を下回りながら勝っているからだ。3ポイント成功率30.9%という数字は、片手を後ろに縛られたまま勝ちを積み重ねてきたことにほかならない。シュートが不振の期間に勝ちを蓄えてきた強豪チームは、シュートが戻ったときに危険な存在になる――それがHoustonが警戒すべきシナリオだ。
【注目ポイントと勝敗予想】
勝敗を左右するのは3つのストーリーラインだ。第一に、3ポイントのブレ幅である。Oklahoma Cityがリーグ平均程度の3ポイント精度を取り戻せば、効率的な2ポイント攻撃は一気に止められないものになる。一方、Houstonは37.9%という周りの精度を維持し、Sengunのためのスペースを作り続けねばならない。第二に、インサイドの戦いである。Sengun対Hartensteinの構図の中で、Houstonの56.7%という2ポイント効率がOklahoma Cityの長さ(リーチ)と物理性を乗り越えられるか。第三に、テンポとボールムーブメントだ。平均27.8アシストのHoustonは速く、連動したバスケを求め、22.0のOklahoma Cityはより慎重に、1ポゼッションごとに進めるスタイルだ。
予想:現在の調子、ホームコート、そしてオフェンス効率の面でRocketsに分がある。本命はHoustonの116対109での勝利――Gilgeous-Alexanderが全力で最後の数分まで試合を壊しにかかるだろう。しかし、Thunderの3ポイントが早い段階で決まり始めれば、予想はすべて白紙に戻る。だが今シーズンの数字を見る限り、Toyota Centerで最も雄大に響くのはRocketsのマシンだ。