NBA の試合

ヴェンバンヤマの圧倒的な活躍でスパーズがヒートを接戦下し、開幕5連勝をキープ

サンアントニオ（テキサス州）— ビクター・ヴェンバンヤマが27得点、18リバウンド、5ブロックという攻守にわたる素晴らしいパフォーマンスを披露し、サンアントニオ・スパーズは木曜夜、フロスト・バンク・センターで行われたマイアミ・ヒート戦を107-101で制した。スパーズは第4クォーターにヒートの猛追を受けるも、これを振り切り、今シーズンを5勝0敗の無敗でキープ。一方のヒートは3勝2敗となった。

ヴェンバンヤマは、5つのカテゴリーで5以上を記録する「5x5」にアシスト6、スティール1とあと一歩及ばなかったものの、特に第3クォーターにスパーズが大きなリードを築いた後の試合終盤に、チームの揺るぎない支柱となった。

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試合の流れ

第1クォーター：ハイペースな幕開けでヒートが先制（スパーズ 33 - ヒート 31）

両チームともに高いテンポで試合がスタートし、オフェンスが爆発した。ヒートはベテランの主力をうまく活用し、バム・アデバヨが積極的に攻击に出て10得点、さらに3ポイントも2本決め早期リードに貢献。デイビオン・ミッチェルも8得点（3ポイント2本含む）を記録し、ヒートは最大6点リード（29-23）を作った。しかしスパーズもここで粘り、控えガードのディラン・ハーパーとジョーダン・マクローリンが連続で3ポイントを決めるなど10-2の攻撃で流れを引き戻し、第1Qをリードして終えた。スパーズは序盤の相手のミスを得点に繋げたことでリードを維持した。

第2クォーター：ヒートの控え陣が食い下がる（スパーズ 59 - ヒート 58）

第2クォーターは、ヒートのベンチメンバーの活躍で試合の主導権が一時移った。シモネ・フォンテッキオがベンチから出場すると3本連続で3ポイントを決めるなど、このクォーターだけで9得点を挙げ、ヒートは最大7点リード（56-49）を奪う。対するスパーズはヴェンバンヤマがオフェンスリバウンドからダンクを決めるなど8得点、6リバウンドで応戦。ヴェンバンヤマにディフェンシブ・スリーセカンズのテクニカルファウルが宣告された場面もあったが、スパーズは再びリードを奪い返し、前半はステフォン・キャッスルがドルー・スミスからのファウルで重要なフリースロー2本を成功させ、1点差で折り返した。

第3クォーター：スパーズがとどめを刺す（スパーズ 87 - ヒート 72）

第3クォーターはヒートのオフェンスが絶不調に陥り、試合の行方を決定づけた。ヒートはシュート成功率21.7%（23本中5本）と低迷し、得点はわずか14点。一方、スパーズは強固なディフェンスと効果的なインサイドプレーで、このクォーターだけで28点を奪い、試合を決定づけた。キャッスル（このQで9得点）は好調を維持し、ドライブで続々と得点を挙げ3ポイントも決めた。控えのケルドン・ジョンソンも7得点を追加し、スパーズのリードは2桁に。Q終盤にはマクローリンの3ポイントにより、リードは15点（87-72）まで広がり、スパーズは最終盤の試練に向け大きなアドバンテージを手にした。

第4クォーター：ヒートの猛反撃も及ばず（スパーズ 107 - ヒート 101）

15点差を追いかけるヒートは、復活したアデバヨと調子を上げたアンドリュー・ウィギンスが牽引し、驚異的な追い上げを見せた。ヒートは第4Qを17-4の爆発的なスタートで切り、3ポイントと速攻で一気に1点差（88-89）まで詰め寄った。ヒートのプレッシャーでスパーズはタイムアウト後も立て直せず、ターンオーバーを連発した。

決勝局面

試合は勝敗を決めるクラッチタイム（残り5分、スパーズ96-91）に入る。

残り4分18秒、ハリソン・バーンズが決定的な3ポイントを決め、スパーズのリードを6点（99-93）に広げた。しかしアデバヨがすぐにターアラウンドフックで反撃し、差は4点に縮まる。この後も、スパーズはオフェンスリバウンドとタイムリーなアウトサイドシュートでヒートの得点チャンスにことごとく応えた。

残り4分58秒にヴェンバンヤマが決めた3ポイント（96-91）に続き、残り2分39秒にはキャッスルがディープの3ポイントを沈め、リードを再び9点（104-95）にまで広げた。ウィギンスが残り2分過ぎに3ポイントを決め、ヒートに最後の望みを託した（106-98）が、試合の流れはすでにホームチームに傾いていた。残り1分27秒にヒートがターンオーバーを犯した後、アデバヨが残り41秒で3ポイントを決め5点差（106-101）としたが、スパーズが最後のポゼッションを管理。ヴェンバンヤマがファウルを受け、フリースロー2本のうち1本を決め、107-101での勝利を確定させた。

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主な選手の成績

サンアントニオ・スパーズ：

• ビクター・ヴェンバンヤマ: 27得点（FG23本中10本、FT8本中6本）、18リバウンド、6アシスト、キャリアハイの5ブロックを記録。彼のリバウンド力は、ヒートの何度かの猛攻をしのぐ上で決定的だった。
• ステフォン・キャッスル: 若きガードは21得点（FG12本中7本）、8アシスト、4スティールと攻守で素晴らしい活躍。特に勝負の第3Qにオフェンスを安定させた。
• デビン・バッセル: スターターとして17得点（3P12本中4本）、9リバウンドを貢献。

マイアミ・ヒート：

• バム・アデバヨ: 試合最多の31得点（FG27本中12本）、10リバウンド、3アシストを記録。後半、彼の高い得点力だけがチームを戦わせた。
• アンドリュー・ウィギンス: 24得点（FG18本中11本）と強力なサポート。積極的にリングにアタックし、第4Qに重要なショットを決めた。
• シモネ・フォンテッキオ: ヒートの中で最も効率の良いスコアラーとなり、ベンチから18得点（FG9本中5本、3P5本成功）を記録した。