NBAプレビュー:New York Knicks @ Boston Celtics ― 見どころ、注目マッチアップ、勝敗予想
試合概要
Boston Celtics は10月24日(土)午前8時(日本時間)、TD Garden での New York Knicks 戦でシーズン初白星を狙う。開幕からともに0勝1敗と出遅れた両強豪によるシーズン序盤の対決だ。わずか1試合のサンプルで結論を出すのは早計だが、この一戦の意味は決して軽くない。Knicks 対 Celtics はリーグ屈指の伝統あるライバル対決であり、厳しい争いが予想されるカンファレンスで、どちらも序盤に大きな借金を抱えるわけにはいかない。Boston にとってはホームを守り、Paul George の圧巻の個人成績に弾みをつける絶好の機会であり、New York にとっては、開幕戦の100得点・FG成功率37.2%という不出来が一時的なものだと証明するチャンスだ。
スタッツ比較分析
開幕戦のみのデータながら、両チームの対比ははっきりしている。Boston のオフェンスは鮮やかで、極めてモダンだ。1試合平均113.0得点、フィールドゴール成功率45.5%、3ポイント成功率40.5%、ツーポイント成功率は50.0%に達する。見逃せないのはパスの回り方だ。Celtics は1試合平均28.0アシストを記録しており、ペイントに守備を集めるとパスで痛打を与えるハーフコート攻撃の実践を物語っている。Jayson Tatum がチーム最多の11.0アシストで司令塔役を担い、George が完成度の高い得点力を供給する Boston のオフェンスの上限は、恐ろしいほど高い。
一方、New York の成績は粗い。Knicks は1試合平均100.0得点にとどまり、FG成功率37.2%、3ポイント成功率33.3%、ツーポイント成功率はわずか39.3%だ。プレーメイクの数字も気が重い。1試合平均21.0アシストにとどまり、チームトップがガードではなくセンターの Andre Drummond の4.0というのは、いまだ一体化しきれていないオフェンス、アイソレーションとセカンドチャンスへの過度な依存を示す典型的なプロファイルだ。
New York が明確にリードしているのはリバウンドだ。Knicks は1試合平均53.0リバウンドを奪い、Boston の39.0を14個上回る。この差は Drummond の1試合平均14.0リバウンドが土台となっている。チームトップがわずか6.0リバウンドの Jordan Walsh という小柄なフロントコートの Celtics がこの潮流を止められなければ、シュート確率が低いままでも Knicks は追加のポゼッションを生み出し続けるだろう。逆に言えば、効率に優れる Boston は同じ得点に必要なシュート本数がはるかに少ない。物量と1ポゼッションあたりの質、どちらが勝るか――それがこの試合の構図だ。
注目のマッチアップ
Jalen Brunson 対 Boston のペリメーター守備。Brunson はチーム最多の1試合平均21.0得点で、Knicks オフェンスのすべてを動かすエンジンだ。Celtics は長い腕とフィジカルを立て続けにぶつけてボールを彼から引き剥がしにかかるだろう。周囲が決めきれなければ――開幕戦で Knicks はアシスト21、FG成功率4割未満――ニューヨークのハーフコートオフェンスは停止する。
Paul George 対 New York のウィング陣。George は開幕戦で38.0得点を爆発させ、自身が依然としてリーグ屈指のオールラウンドな得点者であることを痛烈に思い出させた。Boston の3ポイント成功率40.5%を考えれば、Knicks が安易にダブルチームを送れる余裕は這う程もない。ヘルプに出れば即座に痛い目を見る。George のマークを課された選手は、助けを求めず位置取りと技術で耐え抜かねばならない。
Andre Drummond 対 Boston の手薄なフロントコート。Drummond の14.0リバウンドは、この試合で最も重要なインサイドプレゼンスだ。チームトップの4.0アシストという奇妙な数字は、New York が拡大しうるプレーメイク役の可能性も示唆する。Walsh の6.0リバウンドがチームトップの Celtics には明確な対策カードがなく、小さくスイッチ中心のラインナップで、リバウンドを捨ててスペーシングとスピードを買う選択に出る可能性が高い。
オーガナイザーとしての Jayson Tatum。Tatum の11.0アシストはチーム最多で、彼の判断力が試合の要となる。シュートの成否にかかわらず素早く球を推進できるほど、Knicks が守備を整える前に Boston はニューヨーク最大の武器であるリバウンド強度を無力化できる。
直近の調子
両チームとも直近5試合で0勝1敗だが、敗戦の中身は大きく異なる。Boston は113得点を奪りながら敗れた――オフェンスは機能し、守備が39リバウンドと寛大なシュート許容率で崩れた試合だ。New York は100得点・FG成功率37.2%で敗れた――リバウンドと守備の意地は保たれたが、オフェンスが最後まで噛み合わなかった試合だ。勢いというものは見方次第だ。Boston はシュートが冷えれば一気に迷走し、New York は一試合熱ければたちまち様になる。リズムを持たない両チームにとって、これは恰好の巻き返し機会であり、したがって1ポゼッション1ポゼッションの重みが増す一戦だ。
注目ポイントと勝敗予想
リバウンド戦争。Knicks の53.0リバウンド対 Celtics の39.0は、この試合最大のスタッツ格差だ。セカンドチャンス得点が帰趨を決めかねない。
3Pの分散。3ポイント成功率は Boston 40.5%、New York 33.3%。ホームで Celtics が熱くなれば、Knicks のリバウンド優位は紙屑と化す。
Brunson の援軍。New York には信頼できるセカンドスコアラーの台頭が必要だ。アシストのチームトップが Drummond というのは面白い脚注であると同時に、オフェンス構造への小さな警告信号だ。
テンポとトランジション。Boston の28.0アシスト対 New York の21.0は、テンポの違いを示唆する。Celtics は速く広く、Knicks はフィジカルで泥臭く低スコアに持ち込みたいはずだ。
予想
ホームアドバンテージ、上回る効率、そして Tatum のプレーメイクが Boston への風を吹かせる。ただし New York のリバウンドマシンは、第4クオーターまで互いに息の詰まる接戦に持ち込むはずだ。最後は Celtics のシュート力が、Knicks のセカンドチャンスを上回ると見る。
予想:Celtics 118 - 108 Knicks