Grizzlies、無敗のスタートを賭けてソルトレイクシティでJazzと対決
【試合概要】
Memphis Grizzliesが無傷の2勝0敗を懸けてDelta Centerに乗り込む。日本時間10月27日午前10時ティップオフで対戦するのは、同じノースウェスト地区に属するUtah Jazz(1勝1敗)だ。10月終わりのこの時期、順位表を気にするのはまだ早いが、Western Conferenceのプレーオフ進出争いが僅差のタイブレークで決まることを考えれば、地区内対戦は4月に大きな意味を持つ可能性がある。Memphisはシーズン序盤から注目の存在となった。無敗、バランスの取れた戦力、そして目覚ましい個人成績の連発である。一方のUtahは開幕2試合を1勝1敗で折り返し、日程が厳しさを増す前に地区ライバルをホームで迎えるこの一戦を、白星宣言の絶好の機会と捉えている。両チームともアイデンティティを磨き上げている途中だが、すでにはっきりとした個性が浮かび上がっており、熱気あふれるアリーナで真剣勝負の48分間が繰り広げられるはずだ。
【データ分析】
開幕2試合の数字は、まったく異なるやり方で勝ちを積み重ねる2チームの姿を鮮やかに映し出している。
Memphisは1試合平均117.0得点をフィールドゴール成功率46.9%でマークし、3ポイント成功率は38.4%、アークの内側では52.8%を記録している。しかしGrizzliesの最大のアドバンテージはリバウンドにある。1試合平均51.0のリバウンドは、Utahの40.0を11個も上回る驚異的な数字であり、チームのサイズと、集団でボールを追う規律の両方を物語っている。NBAにおいて追加のポゼッションは通貨に等しい。Grizzliesは試合ごとにそれを量産しているのだ。
Jazzは効率とボールムーブメントで応える。Utahはフィールドゴール成功率で実際に47.8%とMemphis(46.9%)を上回り、2ポイントシュートでは56.5%と、Memphisの52.8%を大きく凌駕している。アシストも1試合平均28.0対25.0でGrizzliesを上回っており、余計なパスを重視し、守備が対応しきれなくなった瞬間を突くオフェンスであることを示している。代償がロングレンジだ。3ポイント成功率は35.8%にとどまり、Memphisの周辺からの効率に明確に一歩譲る。要するに、Grizzliesはスペーシングとセカンドチャンス、リバウンドでのボリュームで勝ちにいき、Jazzはインサイドで守備を崩し、パスを回して隙を作って勝ちにいく構図である。
【注目の対決】
注目の個人対決はガードで繰り広げられる。MemphisのTy Jeromeは開幕からリーグでも屈指の得点爆発を見せており、チームトップの1試合平均36.5得点をたたき出している。彼の周辺からのショットメイクは、チーム全体の3ポイント成功率を約39%に押し上げる大きな要因だ。Utahはベストの周辺ディフェンダーをJeromeにぶつけ、早い段階からこまめにヘルプを送らなければならない。ロードで彼を加熱させてしまえば、2ケタのビハインドが一気に形成されかねない。
その対面に立つのがKeyonte Georgeだ。Jazzのエンジンであり、Utahのオフェンスの軸である。Georgeはチームトップの得点(20.5)とアシスト(7.5)を兼任しており、効率よく得点しながらチームメイトを生かすという二役を担う。JeromeとGeorgeの対決は実に興味深い対比だ。一方は得点の爆発に乗るガードであり、もう一方はシュート創造とプレーメイクの両立を図るガードである。
フロントコートでは、Cameron Boozerに注目したい。BoozerはMemphisの万能インサイドアンカーとして、リバウンド(1試合平均12.0)とアシスト(5.5)の両方でチームをリードしている。極めて珍しい成績表であり、彼がリバウンドでMemphisのポゼッションを終わらせ、ショートロールのプレーメイクでそれを始動させる、真のハブであることを示している。Jaren Jackson Jr.との対戦がペイントエリアの戦いを決めることになるだろう。Utahのリバウンドリーダー(7.5)であるJacksonは、リーグ屈指のツーウェイビッグマンであり、リング際のシュートを消しながら、外に開いてディフェンスを引き伸ばすこともできる。JacksonがBoozerをオフェンスリバウンドから遠ざけられれば、Utahの番狂わせの道は大きく広がる。逆にBoozerがリバウンドの戦いを制すれば、Memphisのリバウンドなだれは容赦ないものになる。
【直近の調子】
流れはビジターに分がある。Memphisは2勝0敗のスタートを切った。いずれの勝利も先述の公式に基づくものだ。1試合平均117.0得点、猛威をふるうリバウンド、そしてポゼッションが重くなる場面でオフェンスを支えるJeromeの得点ラッシュ。1試合平均51のリバウンドは相手に1本のシュートで攻撃を終わらせることを強いられ、初期のディフェンス成功を支える隠れた原動力となっている。
Utahの1勝1敗は読み解くのが難しい。Jazzは強豪の材料を見せてきた。1試合平均111.5得点、2ポイントシュートの高い効率、そして自滅しないボールムーブメント。しかし、リバウンドの劣勢は現実的な構造的懸念材料だ。1試合平均40.0のリバウンドでは、守備のポゼッションを締めくくるのに苦労しており、ここまでフィジカルなMemphisと対戦すれば、その弱点は48分間途切れることなく試されることになる。ホームの声援は力になるが、リバウンドの問題はどこへ行ってもついて回るものだ。
【見どころ】
何よりもまず注目したいのは、リバウンドの戦いだ。1試合平均11個の差は非常に大きく、しかも複利のように膨らむ。Utahの外したシュートをMemphisが拾うたびに移攻のチャンスが生まれ、オフェンスリバウンドのたびに、3ポイント成功率38.4%のチームにボーナスポゼッションが与えられる。もしUtahがなんとかリバウンドを3、4個差に食い込ませることができれば、2ポイントシュート56.5%という優れた効率が、番狂わせへの正当な方程式を与えてくれる。
次に、インサイド対アークというスタイルの衝突に注目したい。Utahはペイントエリアで攻め、開いたシューターへキックアウトしたい。Memphisは2ポイントを3ポイントと交換し、こぼれ球を支配したい。どちらのチームが望むシュート選択を押し付けるかが、試合のテンポを制することになる。
最後に、終盤のスター選手の動きに注目だ。1試合平均36.5得点のJeromeは常に注意を要し、7.5アシストのGeorgeを通らなければUtahのベストオフェンスは流れない。最終5分間では、両監督ともBoozerとJacksonのチェスマッチに勝負を賭け、相手ガードにタフなショットを強いる展開が想定される。
【予想】
Delta Centerは熱気を帯び、Jazzのインサイド効率も本物だ。それでも、リバウンド支配、3ポイントシューティング、そしてJeromeのシーズン序盤の輝きというMemphisの組み合わせは、より再現性の高い勝利の公式である。Grizzliesがリバウンドを制し、Georgeのプレーメイクに耐え、無傷の成績を守ってソルトレイクシティを後にする展開を予想する。
予想:Grizzlies 118、Jazz 112。